KUBEL’SCOFFEE
こだわりの新鮮自家焙煎コーヒー豆!移動販売から実店舗販売への挑戦

相談のきっかけ
夢であったコーヒー豆販売の店舗オープンに向けて
令和4年11月に自家焙煎のコーヒー豆販売で創業し、県内外のイベントへの出店や、盛岡市内でのポップアップ出店、EC販売をおこなってきた。
イベントやポップアップ出店での接客やコミュニケーションのなかから顧客の声を聞くことで、商品のラインナップや実店舗のイメージが自分の中で具体化してきたが、実店舗開店に何から着手すべきか迷っていた。そんな折に知人から当拠点の紹介を受け相談に至った。
課題
実店舗運営のノウハウや経営知識の補完
イベントやポップアップ出店では顧客の反応も良く、相談者の焙煎したコーヒー豆を求めてイベントに来場するファンもいたほどであったが、実店舗の運営のノウハウはまったくなく、オープンまでのプロセスや、開店後の売上予測の立て方も自身の中で不明瞭であった。担当COは実店舗運営成功へ向けて、まずは強みとニーズの整理をしたうえでのターゲット設定をおこない、商品・サービス・店舗の雰囲気などでどのようにターゲット顧客に対して訴求していくかの具体化が必要であると判断した。
支援内容
実現可能な経営計画作成支援
COはまずは相談者がどんな思いでコーヒー豆の販売を開始したのか、実店舗を持つにあたりどんなお店にしたいのかを丁寧にヒアリングしたうえで、立地選定のポイントとマーケット分析、相談者のこだわり(焙煎1週間以内の新鮮な豆のみを販売)と顧客価値との結びつけ、プロモーション手段などを相談者と共に考え・整理した。相談者の鮮度に対するこだわりの訴求として、コーヒー豆購入時に焙煎日を目の前でパッケージにスタンプすることで鮮度の強調を、また商品POPを活用することで、商品へのこだわりの「見える化、伝える力」の強化が計れることを提案した。
COは相談者と深いコミュニケーションを重ねた上で相談者の腹落ちを確認し、共に考え・整理した内容を事業計画書に落とし込むことで、実店舗運営の実現可能性や成功可能性を検証していった。

支援の成果
イベントとポップアップストアでの販売に比べ、売上1.8倍を達成!
新規顧客の流入経路としてSNSでの情報発信の整理と強化や、店舗前通行者への訴求力を高めるためのファサード設計、売上拡大のためにはコアなコーヒー好き顧客以外のライトユーザーの取り込みも必要なため、そのための商品開発などを計画段階で相談者と二人三脚でおこなった。その結果、実店舗での売上は初月から、前年のイベントやECでの販売に比べ、同程度の稼働日数で同月比1,8倍を達成。
今後は妊娠・授乳期の女性や、良質な睡眠をとりたいなどの健康志向ニーズを捉えた、カフェインレスコーヒーの販売を強化し更なる売上の拡大と、地域内でのコーヒーショップとしてのポジション確立を目指したいと考えている。
支援のポイント
支援にあたり、相談者の思いやこだわりを顧客価値にどう繋げるかということと、将来的な事業の発展の基礎となるような事業計画になることを意識した。
また、事業の健全な成長や継続のためには多様な経営知識が必要であることから、今後も引き続き支援を続けることとなった。
相談者の声
実店舗運営に関する経験やノウハウがなく、とても不安でしたが、よろず支援拠点で担当COに色々と相談していく中で、自分の頭の中が整理され、「今何が自分に足りなくて、何から取り組むべきか」が明確になるとともに、その具体的な取り組み方や取り組むべき優先順位をアドバイスしていただけたので、スムーズに実店舗を開店することができました。
担当コーディネーター:菅野 三貴男
KUBEL’SCOFFEE
◎代表者名/名久井 徹
◎住所/岩手県盛岡市開運橋通1−4
◎HPアドレス/https://kubelscoffee.stores.jp