株式会社環境保全サービス

新幹線広告に挑戦。支援前より認知率200%以上、売上140%以上向上

相談のきっかけ

全国展開を視野にプロモーションを強化したい
相談者が目指す将来像は「太陽光パネルリサイクル業界の第一人者」。3~5年後に国内シェアNo.1を確立することである。
そのためには戦略的に地域別シェアの順次確保を進める必要があり、これまでも各種展示会、BtoBデータベースサイト「イプロス」や自社HP等で精力的にPRしてきた。
その結果BtoBでの認知率は高くなったが、一方でこれまでの施策では接触できていない潜在顧客や一般生活者への浸透は弱く多様なPR手段を検討したいと考えていた。そうした矢先、当拠点で公募していた伴走支援事業を知り相談に至った。

課題

業界の第一人者化と人材確保に向けて認知率のさらなる向上が必要
使用済み太陽光パネルをすべて有価物に変える相談者のリサイクル技術は世界唯一。
2040年問題と言われる太陽光パネルの大量廃棄時代を控え、相談者はとっくに業界の第一人者となっていても不思議ではない。にもかかわらず、認知率にもうひとつ瞬発力が生まれていないことや人材確保に苦労している要因は、情報発信がBtoB内にとどまっていることとCOは判断。
情報発信方法を展示会やデータベースサイトにとどまらず、マスメディアへの出稿も含め見直すことが必要と考えた。と同時に、企業価値や事業価値の訴求表現に統一したコンテンツがないこと、経営者が85歳と高齢であることから対応にはスピードが必要であることも課題と認識した。

支援内容

新幹線広告を実施し、その広告を他プロモーションでも統一発信
COはまず相談者の独自価値の表現を統一化することを提案。
「使用済み太陽光パネルの大量廃棄時代到来」「世界が待っていた太陽光パネル100%リサイクル技術」「使用済み太陽光パネルをすべて有価物に変える!」と価値の言語化を行ない合意した。
その上でビジネス層をターゲットに設定し、その層への到達率が高い新幹線をメディアにする広告展開を提案。広告代理店と連携して、相談者が力を入れたい東北地区、九州地区の各新幹線で実施した。相談者は、新幹線に掲出したB3ポスターを、以後出展した展示会・商談会の設えとして、また工場現学者への説明用ツールとしても使用。統一感のある発信を実現した。

支援の成果

認知度・売上とも飛躍的に向上、海外展開も視野に
年間4~6回程度の全国各地の展示会出展の効果もあり、当拠点支援前と比較して、問い合わせ件数200%超と売上高140%超となった。
現在は太陽光パネル100%リサイクル装置「ガラスわけーるⅢ型システム」の受注激増に伴い、納品まで2年以上時間を要する状況となっている。認知度が上昇したことで海外からの問い合わせも増加しており、海外展開も視野に入れながら事業を拡大していく予定となっている。

支援のポイント

・企業価値及び製品価値の言語化
・広告会社との連携による新幹線広告における広告作成および広告掲示
・新幹線広告で使用した広告物の統一展開

相談者の声

岩手県よろず支援拠点は私たちの課題を丁寧に聞き取って、東北・九州の新幹線でのPRを提案。外部機関と連携して実施に向けてスピーディに支援してくださいました。
私たちには思いつかなかった新しい発想と実施力。ポスターは展示会などで弊社の価値を効果的に訴求できる大事なツールとなっており、大変感謝しております。

担当コーディネーター佐藤和也久保田まゆみ千田直樹

株式会社環境保全サービス
◎代表者名/代表取締役 狩野 公俊
◎住所/岩手県奥州市水沢卸町4-7
◎HPアドレス/https://www.khs.ne.jp/