創作おむすび専門店 むすぶ
おむすびの概念を変える「創作おむすび」で創業から売上アップ400%達成!

相談のきっかけ
食品を扱った経験は無いが、ブランド米を使用した飲食店を開きたい
医療事務として長く働き、飲食業勤務経験も一切無い相談者。家族が作るブランド米「銀河のしずく」の美味しさを多くの方に知っていただくため、また、自身の生き甲斐にもなるであろう飲食店を開きたいと、岩手県信用保証協会のご紹介で相談に至った。何から手を付け、どう進めていけば良いのか全くわからず、不安な気持ちが全身から伝わってくる状態だった。
課題
経験が無いのに理想は高く、ワンオペのキャパは超えている
家族が作ったお米を使用した飲食店を開業すべく、金融機関に手伝ってもらいながら創業計画書までは仕上げていた。田んぼの真ん中に構える自宅の一部を改装し店舗にする予定だという。健康食コーディネーター・ナチュラルフードコーディネーターなど、食の勉強を重ね知識が豊富な相談者。提供したいメニューは、地元の食材を使用した、ライスバーガー・おにぎらず・ライスコロッケ・ライスジェラート・お弁当…など多岐にわたる。環境を伺えば基本的にワンオペ、家族の介護も抱えている。どう考えても目指す店は理想が高く、ワンオペではこなしきれない状態に思えた。
支援内容
見た目にも美しい「創作おむすび専門店」としての創業を目指す
コロナ禍でもあり飲食店での創業は難しい旨、時間を掛けてお話し、テイクアウト店としての創業をお勧めした。また、お米を美味しく食べていただくことが目的であり、一番ストレートに伝わるおむすびという提供価値に絞り込むこともご提案。コンビニなど何処でも簡単に手に入るおむすびとは、明らかに違う「創作おむすび専門店」としての創業が決まった。
諸手続きと並行し、店名を決め、事業の憲法ともなる提供価値を表すステートメント作成作業に一番時間を掛けた。ここまで進むと相談者も覚悟が決まり、自信を持って進められるよう変化した。自宅のリビングにカウンターを作り、外からの入口を作り看板代わりのシェードを取り付けただけで店舗は完成。わかり辛い店舗までの経路は、のぼりを作成し誘導した。肝心のおむすびは、レギュラー6種、日替わり創作メニュー5種程度。美しさが際立つクリアパックで包装し立体ディスプレイで販売。順調に顧客も増加し、まさに小さく生んで育てるを実践する、取材も殺到する大人気店となった。

支援の成果
素敵なおむすびの評判はクチコミで広がり、売上は右肩上がり
営業は週に5日。朝7:00から9:00、11:30から14:00の一日4時間半のみ。商品がなくなり次第終了というスタイル。当初は身体を慣らすことに注力し、徐々に委託販売やイベント出店など、販売の機会を増やしていった。特に季節の行事に合わせて提供するイベントメニュー「おむすび団子」「おむすびサンデー」「おむすびケーキ」などは大好評。創業時の売上目標は容易にクリア。一度も落とさず右肩上がりに売上を伸ばし続け、今では当初目標値の400%超え。更なる向上を目標に掲げ、新たなメニュー作りや販売機会にも挑戦している。お金を掛けず夢を形にする、最高の姿なのかもしれない。
支援のポイント
一貫したコンセプトによるマーケティング戦略・店舗開発・商品開発・広報戦略を実施。無理をせず小さく生んで大きく育てる事業を実践。不安や迷いは、時間を置かず解決。相談時に先読みした話し合いを重ね、準備時間を多く取れるように配慮。
◎相談者の声
飲食業未経験で不安しかなかった私が、現在日々楽しく販売をしていられるのはすべて久保田COのお陰です、感謝しかありません。
常に私の気持ちに寄り添い一緒に考えて下さいました。納得いくまで時間を掛け、店がオープンした後も気持ちがブレないよう強固な提供価値にまで導いてくださいました。まだまだ色々な壁にぶつかると思いますが、これからも都度相談させてください。
担当コーディネーター:久保田 まゆみCO
創作おむすび専門店 むすぶ
◎代表者名/畠山 明美
◎住所/岩手県花巻市膝立字中館83
◎HPアドレス/https://www.instagram.com/musubu_omusubi/