有限会社カネタ運送
やる気を高める賃金制度を導入、
社内の活性化と売上増加を実現!
賃金に対する従業員の不満が噴出し、早急な改善を迫られていたカネタ運送。従業員も納得できる明確な賃金制度の導入で、仕事の意欲が高まり、売上増加にも結びつきました。
相談のきっかけ
賃金への不信感から、離職を望む従業員も
会社の資金繰りが厳しい中、従業員から賃金に対する不満の声が上がっていました。原因は、労働に対する評価基準が不透明だったこと。社長の息子である専務は、新たな賃金体制を整えたいと考え、勉強もしていましたが、どのように手をつけるべきかわからず困っている状態でした。
課題整理・分析
考え方の相違から、社内改革に踏み出せない
課題の1つは、社長と専務の「従業員の貢献に報いる手段」に対する考え方の違い。社長は従業員の頑張りに「トラックの架装」で応えており、これが資金繰りを圧迫。もう1つは、支払いの根拠が不明確なため「賃金への不満」が噴出。早急に納得性のある賃金制度の導入が必要でした。
解決策の提案と実施
「従業員の声」を味方にトップを説得、新たな賃金制度と手当の設定で働き方を改善
まず、従業員の本音を把握するため、アンケート調査を提案。その結果、「貢献への報酬は賃金としてもらいたい」と考えていることがわかり、トラックへの架装を減らし、削減した車両費を人件費にあてたほか、効率的な配車と人員の振り分けを行いました。
また、直近1年分の賃金額と労働時間を集計し人件費予算を算出。諸手当の見直しも行い、福利厚生の充実を目的とした家族手当や役割に応じた役職手当、大型手当等を新設。納得性を高めるため導入する賃金制度について丁寧な説明を行うと同時に、会社の理念や今後についても従業員と共有していきました。
支援の成果
従業員にやる気が生まれ、売上高もアップ!
明確な賃金制度を導入したことで、従業員のモチベーションもアップ。さらに新たに設けた役職手当に基づき、リーダー(主任)を決めグループ編成を行ったことで、組織としてのまとまりができ社内が活性化。その結果、ドライバーの採用も好調で、売上高が増加しました。
◎相談者の声
「手当の支払い方は会社からのメッセージ」とご指導を受け、「会社が目指す姿や従業員に求める働き方」をじっくり話し合ったことが、方針転換のきっかけに。会社にとって何がベストか、専門家の視点から一緒に考えてもらえたことが、大きな成果につながりました。
◎岩手よろず支援のポイント
新たな賃金制度の設計が相談内容だったが、資金繰りや収益性の改善も必要だったため、会社の体制そのものを見直すようアドバイスし、きめ細かにサポート。何度も綿密な話し合いを重ね、会社の目指す方向性を共有しながら進めたことがポイントです。
有限会社カネタ運送
◎代表者名/金田與志雄
◎住所/岩手県北上市北鬼柳3地割33-10 ◎電話番号/0197-72-6033