ゲストハウス蘖

1人で全て運営する為に、シンプルな集客・予約管理、資金管理体制を構築

相談のきっかけ

売上低迷に悩み、今後の計画が立てられない
相談当初は、ゲストハウスオープン1年目で、宿泊予約も月に5~10件の状態で、金融機関への返済が2年後に控えている状況だったが、このままだと返済原資が無く、資金繰りも悪化する状態が予測されていた。
よろず支援拠点の無料相談があり、宿泊業の専門家が居ると金融機関の方に伺い、相談に至る。

課題整理・分析

コロナ前より相談があり、売上が伸びず悩んでいた
CO はまず、現在の資金繰り状況、売上や集客状況、販促内容についてのヒアリングから現状分析を開始。売上は、月間5万円~10万円と経営難の状況。
相談者は以前盛岡の老舗旅館さんで女将を経験していた為、ゲストハウス運営には欠かせない接客(ホスピタリティ)力の高さが、大きな強みになると判断。一方、集客についてのノウハウが不足している事などから、新規顧客の開拓はされていなかった。宿泊客の増加を考えるにあたり、withコロナ対策を同時に考えて集客する為の施策を考え、最優先に実行する事が必要と判断した。そこで、「販路開拓の為の、ネット集客を強化」「資金繰り管理、収支予測方法のレクチャー」を課題として設定した。

解決策の提案と実施

売上拡大・資金繰り対策等を、2人3脚体制で実施
<提案1> 販路拡大のために、『じゃらん』への登録、販売を勧める
今までは、海外サイト『ブッキングドットコム』、『エアービー』等の宿泊予約ルートのみ。国内の大手サイト『じゃらん』『楽天』には登録していなかったので、『じゃらん』での販売を勧める。
支援内容: じゃらんの登録方法、写真撮影、プラン登録など、基本的な操作方法をZOOM・訪問で支援。
<提案2> コロナ禍での、施設の強み・セールスポイントを磨き上げる
支援内容: 周辺の他施設と比べて、当施設が選ばれるポイントについて、ユーザー目線(宿の選び方)を伝え、今までの『1日2部屋(2組)のお客様』から、『1棟貸し(1組限定)』の販売体制に変更
<提案3> 資金管理・年間の数値計画のやり方をお伝えする。
支援内容: 相談者の希望や、実際の管理状況に合わせた「簡易資金繰り表」「年間計画(簡易損益計算書)」をオリジナルで作成し、使い方をレクチャー、毎月のチェックを行う

支援の成果

ネットの販路拡大により200%の売上アップ、黒字体質へ
成果1:「1日2室(2組)貸し」から、「1日1棟(1組)貸し」にしたことで、周辺の他施設との差別化に成功。※売上に影響
withコロナ時代の集客にも対応し、ネット上での在庫管理も楽になり生産性がアップ。
成果2:月間平均5~10万円の売上が、月間20万円平均で売上が立つ様になり、多い月だと月間25万円程の過去最高売上を達成できた。
※じゃらんからの集客が全体の70%を占める月もある。
成果3:上記の取組も踏まえて、資金繰りも安定して月間黒字も達成。
※相談当初は、月間10万円前後の赤字が、月間5万円以上の黒字体質に。
※来年からの返済原資も確保出来る様になっている状態

◎相談者の声

売上をどう伸ばしていくかが課題でした。国内のお客様を取り込む為の予約サイトを増やし、宿としてアピールできる部分に気が付く事が出来ました。
ネット関係の知識が乏しい私に、根気よくお付き合い頂き、分かりやすく、丁寧なご指導を頂き感謝しております。相談して良かったと思ってます。

◎岩手よろず支援のポイント

<提案1>
★プラン整理の仕方をレクチャーし、人数別、シーン別、特集別にプランを作成・販売。その他、エリアの宿泊企画にも登録し、販売促進力を強化する。
<提案2>
★せっかく綺麗で清潔な施設の良さが、ネット上(じゃらん・Google・SNS)で伝え切れていない状態だったので、写真の撮り方、告知の仕方を現場でレクチャー。
<提案3>
★出来るだけシンプルで運用し易いフォーマットにする事を心がける。
作成→ヒアリング→修正を繰り返して、現在に至る

担当コーディネーター渡邊 陽介CO

ゲストハウス蘖
◎代表者名/皆川 貴美子
◎住所/岩手県北上市稲瀬町岩脇3 ◎電話番号/090-5835-7593